国土交通省 国土技術政策総合研究所が実施した、滋賀県での自動運転バスの実証実験の空撮を行いました。
案件概要
国土交通省 国土技術政策総合研究所が内閣府や他関係各所と協力し、滋賀県にて自動運転バスの実証実験を行いました。国土交通省の実証実験の詳細はこちらのURLまで。その実証実験のプロモーション用と記録用としてドローン撮影をすることとなり、関西ドローンにご依頼をいただきました。
紅葉のシーズン真っ盛りで、山間部のきれいな景色の中、自動で走るバス(運転席に誰も座っていない状態!)の動画を撮影しました。
道路を走る車を撮る方法としては、道路の脇から車を撮る方法や、先導車を走らせてそこから撮影する、などの選択肢もあります。しかし、それらの方法だと周りの風景がわかりにくかったり、動きが少なかったりなど、少し味気のない映像になってしまいます。
しかし、ドローンを使うことで、俯瞰や並走などの自由なカメラワークができるため、今回の案件はドローンの良さをフル活用したダイナミックな映像を撮ることができました。
撮影現場
ドローンが関わる「改正航空法」を取り仕切るのは国土交通省です。今回はその国土交通省が管理する実証実験なので、道路も通行止めにして、ドローンが飛行するためのエリアも確保されていました。そのため、通常の撮影地よりも安全管理はしやすく、その分、映像に集中することができました。
飛行エリア内でどのように飛行経路を設定して、どのようなカメラワークが最適なのかを決めるためにロケハンを行い、入念な準備を行いました。その結果、撮影当日もトラブルなくいい映像が撮れました。
ひとこと
人口が減っている山間部の交通の利便性を向上させるために、この「自動運転バス」のプロジェクトが進められていました。最先端のIT技術を使って人間の生活に役立てる、といった願いは関西ドローンの理念に通じるところもあり、そのプロジェクトに関われたことはとても嬉しかったです。
撮影した映像を提出した、お客様にもとても満足頂きました。成果物を出した後にお客様から良いレスポンスがもらえるその瞬間が、ドローン空撮をしている中で一番うれしい瞬間かもしれません。
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こちらの案件は「しまなみ海道」の撮影と同じように、動く被写体の撮影なので、「動体撮影」となります。動体撮影に適した業務空撮用のドローン「Inspire」を2オペレーション体制で行いました。また、今回はお客様立ち合いのもとの撮影でした。そのような場合は、とても便利な「外部モニター」という機材を用います。ドローンカメラに移る映像を周りの人がリアルタイムで見れるようにするデイスプレイです。
通常のドローンの撮影現場では、パイロットやカメラオペレーション担当用のディスプレイしかありません。どのような映像を撮っているのかは操作している人しかわからない状況となってしまいますしかし、「外部モニター」を使うことで、お客様にドローンのカメラから見れている映像をリアルタイムで共有することで、その場で意見を伺い、よりお客様のご要求に近い成果物を出すことができます。
※関西ドローンではこの案件では、大きくて輝度も明るく見やすい「Black Magic Design社製 7インチ外部モニター」を使用しました。
また、この撮影は、1日に合計で10フライトほどありました。ドローンの撮影箇所は野外のため、充電設備が整っていないことがよくあります。そのような環境でもお客様の要望する撮影をスムーズに行うために、関西ドローンでは合計10本以上のドローン用バッテリーを保有しております。
もちろん、少ない飛行時間でお客様の満足の行く撮影を行うのが大前提ですが、バッテリーを多く持つことで、不測の事態にも備えると共に、飛行時間を気にせずにより良い撮影を行うことができます。いつも、このように撮影体制を整えて撮影に取り掛かりますので、この案件もスムーズに撮影を終えてお客様に満足いただくことができました。