こんにちは。関西ドローンの伊藤です。今日は2017年最後の更新になりそうなので、特別企画としてドローンの危険性を啓蒙する記事を書きたいと思います。

2017年は、ドローンによる人身事故が目立つ年でした。ドローンの存在がよりデリケートになったと思います。しかし、ネットの反応や実際の声を聞いていると、いまいちドローンの危険性が浸透していない様な気がします。

私自身は、ドローン=危険だということを伝えたいわけではありません。自動車と同じだと思っています。教習所で安全なドライブを覚えて、公道に出る。免許取得後も、安全運転を心がける。

ドローンもこれだけ数が飛んでいれば、事故の一つや二つ起きるものです。しかし、例えばドローンについて教える側が危険なフライトをしたり、危険性についてしっかり啓蒙していないと、防げる事故も防げません。

何故こういう事態になっているのか?それはドローンの危険性を表現する映像が無いからだと思います。教習所に行くと、嫌でも安全教育ビデオを見せられますよね?自動車が自転車にぶつかったりするあれです。

というわけで、作りました。ドローンの安全教育ビデオ。ドローンが危険と呼ばれる所以は何なのか?どういったところが危ないのか?映像で見てみましょう。

今回の動画について

さて実際のビデオをお見せする前に、少し解説を。今回ソーセージを用いた理由は、ソーセージ=人の指と仮定して実験を行っているからです。実際は、人の指の方が骨も筋肉もあり硬いのですが、太さや握り加減がかなり似ているためこちらを使用しました。

使用したソーセージは伊藤ハムのロイヤルポールウィンナー。栄養成分はリンクの通り。豚肉、マトン、牛肉で構成されています。味は抜群。焼いてもそのままでも食べらます。ちなみに私は、軽く焼いた後にマヨネーズをかけて、白飯と一緒にかけこむのが大好き。

今回使用したソーセージですが、実験後はちゃんと美味しく頂きました。地面に落ちた分も、洗って食べました

続いてドローンですが、今回はPhantomを使用。実験中の危険回避のために、机に固定して、飛び立たない様にしました。プロペラはプラスチック製のプロペラ。Phantom3やPhantom4、Inspire1など、多くのメジャードローンで使われているものです。

パイロットは手袋をして、ソーセージを持つ人も同様に手袋着用。人のいない貸し切ったグラウンドで実験を行いました。

今回の動画の目的はあくまでも、ドローンの危険性の啓蒙です。ネガティブキャンペーンでもなければ、おふざけでもありません。こういった危険があるから、教える側、使う側、全員が気をつけましょうという内容です。それでは実際に動画を見てみましょう

ドローンVSソーセージ

いかがでしょうか?フルスロットル状態のプロペラにソーセージを当てれば、綺麗に切断されてしまいます。これが人の指と考えれば、ゾッとしますよね。機体もまだ小型ですが、大型の機体となれば恐ろしいことになります。

まとめ

ドローンの一番危険なところは、高速回転するプロペラです。確かに、機体自体が高いとこから落ちて人や物に当たってしまった場合も同じくらい危ないのですが、それは例えば高いところから物を落とすということを考えればドローンに限られた危険性ではありません。

マンションン上階から灰皿が落ちてきたり、陶器が落ちてきても危険です。ただドローンは、やろうと思えば誰でも人の上空に飛ばせるから、特別危険なだけです。

その上、ドローンが何かにぶつかる際には、まず一番前部に出ているプロペラが衝突します。この動画の様に、高速回転して切れ味の増しているプロペラが人に当たってしまった場合、とんでもない事故になります。

ですので、基本プロペラガードの装着などを通して、安全飛行が推奨されています。ドローンを飛ばせる様になる前に、安全に飛行することを心がけましょう。