こんにちは、関西ドローンの伊藤です。
突然ですが僕は映画が大好きで、大学時代は映写技師(映画館の裏でフィルムをかけたり上映する人)のアルバイトをやっていました。
当時はフィルムからデジタルへの過渡期で、僕のいた劇場では半数がまだフィルム上映でした。
今やフィルムでの上映は、ミニシアター系でしか見られなくなってきていますが、フィルム映画はとても味があってたまにフィルム上映を観に行ったりもします。
全くの余談になってしまいましたが、近年の撮影技術の発展の一躍を担っているドローンのお話です。
ドローンを使った空撮は身近にある
みなさん、普段何気なくドラマや映画、CMを観ているとは思いますが、昨今ドローンを使った空撮映像が多く使われています。ドローンを生業にしている人からすれば、一目見るとわかっちゃいますよね。
「あ、これドローンだ」
僕もテレビを観ていたり、映画を観ていてよく呟きます。
ドローンの映像は、効果的でダイナミックな映像を安価で提供できるので、今や映像制作には不可欠な存在です。
ドローンの映像が目立つオススメの映画
オススメ①
『SCOOP!』
2016年 日本
監督:大根仁
出演:福山雅治 二階堂ふみ
見所:最近の邦画でも、多くのドローン空撮映像が用いられています。この『SCOOP!』では、最初と最後のカットに綺麗なドローンカットがありました。最初は、道から走り出す車を追い、そのまま東京の夜景が見えるカット。綺麗ですね、高い視点から見る東京の夜景。そして最後のカット。これが凄かった。ラストシーン、都内の狭い駐車場に車を停めて出て行く二人を近くで追いながら、カメラがどんどんと空中に上がっていきます。まさかのドローン一本撮り!
このカットには驚きました。最初はクレーンを使った撮影かと思ったのですが、何度見返してもドローンっぽい動き!
是非ご覧ください。
オススメ②
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス もといvol.2』
2017年 アメリカ
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット ゾーイ・サルダナ
はい、大好きな映画です。5回程劇場で観たのですが、中々映画自体を俯瞰的に観れなくて、5回目にしてドローンカットに気づきました(気づくまでずっと興奮して観ていた)。
最初のシーンでドローンが車に寄っていき、並走して、最後は綺麗に車のお尻を追うという映像なのですが、凄い安定して美しい操縦技術ですこれ!
続いて主人公たちの登場シーンなのですが、恐らくここもドローンカット。SFXとドローンカットの融合でした。
ハリウッドでもドローンは一般的に使われているので、海外のパイロットはどんな感じで仕事をしているか気になりますね。
ドローンの空撮だけではなく、ドローン自体が出ている映像もある
ドローンを使った映像は多くあるのですが、ドローン自体が出ている映像作品もあります。
『スノーデン』
2016年 アメリカ
監督:オリバー・ストーン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット 他
これはアメリカ国家安全保障局の個人監視の機密情報をリークした、エドワード・スノーデンという方の実話をもとにした映画です。
最近亡命中のロシアからアメリカに引き渡されましたね。
この映画の中盤で、ドローンが出てきます。もちろんドローンの空撮映像も多く使われていたのですが、なんと本体が登場するとは。
ホームパーティの最中、ドローンを楽しそうに飛ばすカップル。Phantom3 Standardです多分。
意気揚々と飛ばしていると、ドローンのプロペラの一枚が停止し、バランスを崩し墜落してしまいます。運良く机の上に落ちたドローン。思わず「うわっ!」と声を出してしまいました。
本筋とはあまり関係のないのですが、ドローンが映画デビューするとは…。しかも気軽に夜間飛行、人の上を飛ばしていました笑
ドローン好きの方は一見の価値ありです笑
ちなみにTSUTAYAでレンタル中か、U-NEXTで観れます。
『進化論/RADIOFISH』
よくわからないのですが、このPVではドローンがお金をばらまいていました笑
今後の映像制作におけるドローン
さて、色々とドローンが絡んだ映像作品を紹介させて頂きましたが、今後撮影現場におけるドローンの活用はどうなっていくのでしょう?
恐らく、今は物珍しさでドローン本体が登場したりしていますが、ドローンで撮る映像自体はどんどん一般化していくと思います。
作り手からすれば、地に足をつけるという制限を無くしたカメラで撮れる映像の可能性は無限大です。
あんなカットも、こんなカットも、思いのままに撮れるのですから。
勿論、それ相応の操縦技術は必要になってきますので、僕もトレーニングに励みます笑