こんにちは。
関西ドローン 福積です。
ドローンをどっぷり使っている人には当たり前の事実でも、知らない人からするとびっくりされるようなことって結構ありますよね。
ドローンって単語を知らない人はあまりいないし、テレビをつければドローンで撮影した映像がたくさんでていますが、縁のない方にとってはドローンは「よくわからないもの」とみられても仕方ないかもしれません。
本日は、そのあたりのギャップを書いていきます。
これまでドローンに触れてこなかった方は、意外な事実を知り、興味をもっていただければとても嬉しいです。
ドローンにどっぷり浸かっている人は「あぁ、それよく驚かれるよねー」と思って楽しんでください。笑
ドローンの意外な事実 4点
バッテリーが全然持たない
まずは1点目です。バッテリーが全然もたない。僕もこれ最初におどろいたのを覚えています。
ドローンのバッテリーって、1回の飛行で20分程度しか飛ばないんです。もちろん、高価で高性能なものは数時間以上、というものもありますが、一般的に出回っているものは20~40分程度が基本です。
20分だとできることがとても限られます。例えば1kmなど遠くまで飛ばして撮影をする際にも、その撮影地点に行くまでにある程度のバッテリーを使ってしまったり、自動飛行で監視目的で飛行させておくにも、20分ごとに降ろしてバッテリー交換をしないといけない、など問題はたくさんあります。
ドローンに詳しくなった今では、消費電力や重量のことを考えると当たり前だと思いますが、SF映画とかで見ていた空飛ぶロボットは、そんな短い時間だけの飛行ではなかったですし、十時間以上飛べる飛行機やヘリコプターと比べると、短く感じますよね。
なぜドローンのそんなにバッテリーが持たないかと言うと、プロペラをずっと回さないといけない、姿勢を安定させるために色んなセンサーを使う、特性上軽くしないといけないのでバッテリー容量もそこまで大きくできない、などの細かい理由が色々あるのですが、興味のある方は調べてみるとおもしろいかもしれません。
知らない人にドローンの話をしていると、「え?飛行1回で20分だけ?」と結構おどろかれるところです。
たくさんのハイレベルな機能がある
2点目です。たくさんのハイレベルな機能があります。
1点目のようにあんまりバッテリーが持たないなどは何か残念な気がされてしまう驚かれることですが、2点目はいい意味での驚かれるところです。
たくさんのハイレベルな、とざっくりすぎましたが、細かく言うと以下のような特徴があります。
・ほっておいてもホバリングする
GPS信号が入っている状況であれば、飛行中かなりの精度でその場でとどまります。操縦の際に手を放してたとしても基本的にその場にとどまっています。
・電池がきれそうになれば自動で帰ってくる
電池が切れそうになると、離陸した地点に戻ってくる機能もついています。
賢いことに、離陸地点からどのくらい高さをあげているか、どのくらいどの方角に移動したのかも、ドローンは常に把握しています。
遠くに行っていた場合は、その自動で戻る機能が早めに開始される、などの安全対策もばっちりです。
・自動で飛行もできる
この機能は近未来的なものです。ドローンが自動で飛行します。
常にハンドルを握っておかないといけない普通の車ではなく、最近ある自動運転の車のような、自動で制御されている機能です。
自動飛行といっても、色々な飛行ができます。カメラの画像認識で人を追いかけてついていく飛行や、座標地点を入力したら自律して自動的に飛ばす、などの飛行も簡単に行えます。
これらがドローンのことを話していて、「それはすごい、そこまで進んでいるのか!」と言われる機能などです。もちろん、世界最先端の技術のものはもっとすごいドローンなどもありますが、上記のような機能を持ったドローンが10万円程度で誰でも手に入る、というところがすごいですよね。
法律が厳しい
次は日本の法律が厳しいことについてです。
日本のドローン関連の法律が厳しいらしい、ということは、たくさんの人が知っていますが、具体的な内容を詳しく知る人は少なく、説明すると「え、制約が多すぎますね、逆にどこで飛ばせるんですか?」と驚かれる方もいらっしゃいます。
ざっくりと何点か主なルールを挙げると…
・人が多い地域は飛ばせない
国が定める、一定の地域に一定以上の人が住んでいることを表す、「人口密集地」というエリアがあります。その「人口密集地」では、ドローンの飛行は基本的にできません。
そして、大阪市などはほぼ全域飛ばせません。茨木市より北や、奈良と大阪の間などの人が少ないエリアは飛行しやすいのですが、駅の周りなど人の多い場所は基本的にその制約がかかります。
・飛ばす土地の管理者の許可がいる
上記のルールにのっとり、人がいないところであれば飛ばしてもいいのか、というところですが、それだけではOKにはなりません。もう一つの大切なルールとして、ドローンを飛ばす場合、その土地を管理している人の許可が必要です。
例えば、知り合いが持っている畑の上や広い庭の上で飛ばす場合は、その方の許可を取れれば飛行OK。
しかし、公園や道路、河川敷、民間の営業施設などで飛ばすにはその管理行政や管理団体に聞く必要がありますが、安全管理のためにも、基本的にOKはもらえません。
基本的には、知り合いの私有地などが飛ばせる場所になってきます。
・モノの運搬もダメ
ドローンと言えば未来的な機械で、活用法と言えば、モノを載せて飛ばしてどこかに運ぶ、というのはすぐに想像できますよね。
しかし、今の日本の法律では、モノの運搬も基本的にできません。なので、ドローンを買ったから、遊びで缶ジュースを運ぼう、ということももちろん禁止されています。
以上が、おおまかな説明ですが、ドローンのルールです。
もちろん、細かいところを言えばもっと色々な制約があるので、気になる方は詳しく調べてみてください。
あと、全ての人が上記の条件はダメと言うわけではなく、ある一定の申請を踏めば、人口密集地でも、モノの運搬でも可能ですが、趣味で始めるにはハードルがあります。
ドローンは新しい技術ですし、何か大きな事件、事故があってからでは遅いので仕方ないですが。
この辺りの厳しい法律も話していて驚かれるところです。
中国メーカーがすごい
これもドローンに詳しい人からすると当たり前のことですが、世界で最も優れた民生用のドローンメーカーは、DJIという中国メーカーです。
世界の民生用(産業用や軍事用ではないもの)のドローンの70%をその中国メーカーの1社で売っていると言われています。
もちろん、産業用ドローンなども強いので、日本の空撮や点検業務、農薬散布用にもDJIのドローンがたくさん使われており、実質世界No.1のドローンメーカーです。
今までの世界では、電子機器と言えば、日本製やアメリカ製、韓国製などのメーカーが強かったですよね。iPhoneなどでもわかるように、開発やデザインはアメリカで、そして中国の工場で製造する、というように中国は人件費が安く、製造部分だけが強い国と言われていました。
しかし、そのDJIという中国の会社、おしゃれで高性能、なおかつお手頃価格と言う、文句なしのドローンをたくさん販売しています。その会社は、商品企画、開発、デザイン、製造管理とすべてができるのですね。中国メーカーと言えばクオリティの低いもの、と言われていた時代も変わりつつあります。
こちらの中国メーカーが最強、というものにわかに信じがたい話ですが、知らない人からすると驚かれるところです。
まとめ
全然知らない人から見た、ドローンの意外な4つの事実でした。
新しい産業には、変わりゆく技術トレンドや、新しい世界情勢が見えたりするので、調べるだけでも楽しめるかもしれません。
この記事で、「そうなんだ!」という発見があった人は、これを気に、ドローンについて調べてみてはいかがでしょうか?
本日はこちらで以上です。
※こちらに書いたドローンとは、200g以上の無人で飛ぶ航空機のことです。
※法規制の記載などは、簡略化して書いたものです。飛行の際には詳しい勉強と、法律に則った飛行が必要です。
※DJI社やParrot社、3Dロボティクス社などのよく出回っているドローンをもとにかいた情報です。