こんにちは、関西ドローンの伊藤です。
ここ最近、つり革広告やテレビ、映画、海外のドラマでよくドローンを使った空撮の映像が見られますね。僕もドローンを始めてから、異様に敏感になりました。中には、「嘘ぉ!これドローン!?どうやってこんなカット撮ったん!!?」と驚愕するものもあります。ドローンを使って空撮をやっている以上、自分よりはるかに上手いプロの方の仕事を見るのは勉強になります。
さてそこで、今日は空撮の価格帯や値段に関しての話題です。
空撮を依頼した場合の価格って、ぶっちゃけいくらなの?
ぶっちゃける必要もないかとは思います笑(プロがクオリティと安全のために出している価格なので)
しかし、私自身関西ドローンとして、関西のかなりの数の映像製作会社へと営業に行かせて頂きました。
そこで良く言われるのが、空撮の値段が定まっていないです。
タダで請け負うところから、数十万円のところまで…
一体空撮の相場はいくらくらいなのでしょうか?
今回は、映像作品の中で使われる”空撮映像を撮る”という事に絞りつつ(調査などは対象外)
- スーパープロ
- 中堅空撮会社
- 個人空撮業者
に僭越ながら勝手にカデゴライズして説明したいと思います。
もちろん、三者がどういう腕前であれ案件ごとに価格は異なってきますが、野球にもメジャーがあり、マイナーがあるように今回は分かりやすくパイロットの位置付けで分けました。
また、記載する価格はあくまで参考です。私がドローン業界の中で人伝や、直接聞いた話なので、これが絶対ではありません。
※あくまでざっくりとしたイメージですが、比較元とする案件の条件としては、半日要するような撮影、実際の飛行時間は60分以内をベースに考えています。60分も飛行させれば、施設のプロモーション動画やイベント会場の撮影など、ある程度の撮影シーンには充分です。
1. スーパープロ
主に映画やテレビ、CMなど案件自体が大きな空撮に関わっている方々の価格です。
30万円〜
大型撮影案件となってくると、これ以上は余裕で越してきます。
撮影予備日の調整、本番のスタッフの数、カットの難易度。
見積もりに関わる条件は様々あるかとは思いますが、大きな案件ともなると、安全の為にスーパープロに依頼するため、だいたいこれくらいの価格になります。
もちろん、スーパープロの方がこう言った価格帯ばかりの仕事ばかり受けているわけではありません。小さな価格から、大きな価格まで。しかし、この金額が支払われる案件ともなると、日本では数名のスーパープロへと依頼が行くのは当たり前となってきます。
2. 中堅空撮会社
主に地方局や広告製作会社の空撮に関わっている方々の金額です。
10万円〜
この金額が、実は割と相場の金額です。
地域密着の広告会社や、地方局、建築会社など、多くの会社が依頼する金額です。
もちろん、中堅と言っても、しっかりと訓練を積んで、安全にフライトする事の出来る空撮会社です。
3. 個人空撮業者
個人空撮業者とは、ドローンを買って間もない、ドローンを持っているから空撮ができると言う方々です。
1万円〜
安いですよね。もしあなたが空撮業者を探している時、インスタグラムやTwitter、Facebook、知人に聞いてみるなどして、ドローンを最近買ったという方々に適当に声をかけてみてください。
大方こんな金額が返ってきます。
しかし!!
ドローンを使った空撮というのは、必ず事故のリスクがあります。もちろん、パイロットの習熟度によってそのリスクは抑えられますが、ドローンという誰でも買える撮影機材が世の中に出てきた以上、持っていれば撮れると勘違いする方々も出てきています。
実はここに、相場が定まらない理由があるのです。
まとめ. ドローンの相場がよく分からないと言われる理由
さて、空撮に関してですが、何も最近出始めた撮影方法なわけではありません。
古くから映画や航空写真など、セスナ、ヘリを使った高高度の撮影から、シングルローターヘリなどを用いた低高度の撮影などで利用されてきました。
それがドローンが出てきたことにより、空撮の手間と敷居が一気に下がりました。
同時に、ドローンを使った空撮業者が一気に増え、中にはタダで仕事を受ける方も出てきました。
こう言った経緯があり、空撮の値段が分からない、前に頼んだ業者より高い、ドローンを買ったほうがいいという考えに至ったと推測されます。
先ほども申し上げましたが、空撮はリスクがつきものです。申請が面倒臭いという業者には絶対頼んではいけません。
また、腕だけだはなく、現場でのコミュニケーション能力も必要です。
例えば、無免許で酒気帯のタクシー運転手に送迎を依頼できますでしょうか?
それと同じで、スーパープロに頼むのであればそれ相応の値段を。例え数秒のカットであろうと、安心とクオリティを担保したいのであればしっかりとした空撮会社へ。
どの空撮会社も実績をHPに載せています。空撮業者の選定は慎重に行いましょう。
関西ドローンも、日々の訓練と勉強を欠かしておりません。
ありがとうございました。
本日は以上です。