こんにちは!
関西ドローン 福積です。

本日は、法規制とドローン飛行に関するお話です。
国土交通省への申請がなくとも、ドローンを自由に飛ばせる場所はどこなのか?という議題です。


200g以上のドローンは2017年現在、DID地区(人口が密集している場所)では、国交省への申請なしでは飛行できないこととなっています。

他にも人・モノから30m以内は飛ばせない、夜間飛行は禁止、などたくさんの条件があるのですが、そもそもわかりにくいですよね。

例えば「1分で説明してくれ!」と言われても、「ちょっと待ってくれ、せめて10分くれ。そしてメモに書かないとわかりにくいから紙とペンをくれ。」となります。笑

ドローンという新しい技術を、慎重かつ安全に普及させるためにはある程度の規制は要るので、どうしてもややこしい法律やルールになるのは仕方ないですが。。。

そこで、「じゃあ申請なしでどこでどういう条件なら飛ばせるの?」というせっかちな方のための私なりのまとめ情報です。


OKな場所/条件について、4つに分けて説明します。

申請なしでドローンを飛ばせる場所/条件

Ⅰ.広い屋内

まずは広い屋内。

体育館や全体がネットでかこまれているフットサル場、ゴルフ打ちっぱなし練習場、などであれば、改正航空法が適用されないので、ドローンを飛行させても違法にはなりません。もちろん、マナーとして施設への許可は取得してくださいね。
ゴルフ打ちっぱなしでいきなり勝手にドローンを飛ばしている人がいたら、改正航空法の違反にはならないとはいえ、色々と問題になりそうです。飛び交うゴルフボールを避けるドローンは少し見てみたいですが。笑

 

Ⅱ.DID地区以外の私有地

国が定めた、人口が密集している地域というものがあります。その人口密集地(DID地区)ではない私有地であれば、土地管理者の許可があれば飛行可能です。例えば、でっかい田んぼを持っている知り合いがいて、その方がそこでドローン飛ばしてもオッケーと言えば、そこは飛行可能です。

DID地区に関して言うと、1㎞四方に4000人の人がいるかどうかがDID地区かどうかの境目になります。詳しくはDJIホームページの下記のページで地図を確認してください。赤い場所がDID地区になり、申請がない人が飛ばすとアウトです。

DJI安全飛行フライトマップ

大阪圏内、ほぼ赤色ですね。笑

 

Ⅲ.海/湖の上

あと、海の上や、湖の上は誰かの所有物ではないと考えられているので、海や湖の上での飛行は法律的に問題ありません。

しかし、離陸する場所は土地管理者の許可がいるので、人がいないからと言って誰の管理かわからない海岸やビーチでドローンを離着陸することはアウトです。

極論を言えば、海に入って行って、そこでドローンをハンドリリース、ハンドキャッチ(手から離着陸)すると、離着陸点は海上になるので、問題ないだろう、という話も聞くのですが、足を濡らしてまで法規制をかいくぐろうとするのは、あまりオススメしません。笑

また、海上は風が強かったり、Phantom4などについてる高さを測るセンサーが水面に変に反応しておかしな動きをすることもありますので、その辺りにもご注意を!

あと、2番と3番では、細かい注意点として、他人の頭上は飛ばさない。また、他人や他人の所有物(車や家や船など)から30mは距離を置くことは必須です。あと夜間飛行とドローンを目視できない状況では飛行しないでください。改正航空法で定められています。

 

Ⅳ.200g未満のドローンを使う

少し論点がズレるかもしれませんが、そもそも200g未満のドローンは、法律上トイ製品と認識されるので、どこで飛ばしても改正航空法は適用されないため、違法飛行にはなりません。

しかし、人の多いところでは飛ばさない、施設内では飛ばさないというのはマナーとして守りたいところですね。
また、代表的な200g未満のドビーというドローンは軽いといっても中々のサイズです。
プロペラが人に当たると大きなケガにもなりかねません。ドビーは軽さを追及したゆえの、飛行安定性があまりよくない、電波干渉に弱い、電子コンパスエラーが多々起きるという話もよく聞きます。トイドローンとは言え、飛ばす人はドローンパイロットとして、最低限の知識は身に着けたうえ、安全には気をつけて飛行しましょう!


まとめ

上記4つが、原則として国交省への申請なしで飛ばせる場所や条件です。これらは改正航空法に関する話なので、河川敷や道路上での飛行に関しては、他の法律がかかわってくる状況もありますので、恐れ入りますが、飛行は自己責任でお願いします。
そして他の法律の話まで持ち出すと、日が暮れてしまうレベルなので、本日は割愛します。が、基本的には上記4つの条件であれば問題ないと言えます。

少しくどいようですが、上記4つでも、必ず周囲の安全には注意してください。

法律的に問題ないからと言って、人に危険を及ぼすような行為は避けましょう。
では、皆様の楽しいドローンライフを願いつつ、今日はこのあたりで。

ありがとうございました!