こんにちは。関西ドローン 福積です。
先日、岐阜県にてドローンで子どもを巻き込んだ大きな人身事故が発生してしまいました。
事故の瞬間の動画もネットニュースにあがっています。
ドローン落下事故 操縦男性「コントロールきかず」(NHKニュースウェブ)
細かい事故究明や今後の法規制などの変更の対策は各関係者にてまだ進められている途中です。
とりあえず私にできることとして、この記事では今までに国内で起きた人身事故の3件を振り返り、今後のドローン業界の発展を願いつつ、改めてドローンの安全性について考え直します。

目次
今までの人身事故3件について
まずは、現在2017年11月時点までに起きた、おおやけになっているドローン関連の人身事故3件についてです。
湘南国際マラソンにて大会関係者が軽傷を負う事故
2014年11月、湘南国際マラソンにて、マラソンの様子を撮影していたドローンが墜落しました。その墜落したドローンが女性の大会関係者に当たってしまい、顔に怪我を負われました。
バッテリー関連のトラブル(残量不足か動作不良か?)の可能性が高い、という情報はありますが、詳しいところは究明されていないようです。
ドローンはバッテリーが命です。正規品しか使わない、バッテリーについて勉強し正しいバッテリー管理を行うなどが必要です。
神奈川県 工事現場にて作業員が怪我を負う事故
2017年2月、神奈川県藤沢市の工事現場にて、工事の進捗状況を撮るために飛行していたドローンが墜落し、作業員が怪我を負われました。航空法の改正以来で、初めて報告された人身事故となりました。
実際に事故の調査を行った方から情報をお聞きしました。
詳細としては、飛行中に何らかの電波障害が発生。その後RTH(リターントゥホーム、自動的に離陸点に戻る機能)が作動し、戻ってきている途中にクレーンにぶつかって、ドローンが停止。クレーンを滑り落ちるように落下しました。
ある程度近づいたところ、またドローンが動き出し、RTHで離陸点に戻ろうと飛行。その際に作業員の方がいて、顔面 口の上あたりにプロペラが当たってしまい、数針縫う怪我を負われました。
事故の後、現場の状況検証をすると、近くにWi-Fi基地局があって現場は強い電波が飛んでいることが判明。ドローンはWi-Fiと同じ電波帯域の2.4Ghzを使っているため、Wi-Fiとドローン操縦用の電波が混線してしまったと考えられるとのことです。
その為、ドローン飛行前にはドローンを起動させ、電波状況がどうなっているか、無線品質は担保できているかを確認するのが必須です。また、電波が途切れた時の設定をしっかり検討することが必要です。
DJI製ドローンだと、電波が途切れた後の設定は下記のようなものがあります。
A.自動的に離陸点まで戻る
B.電波が回復するまで(そしてバッテリーがきれるまで)その場でホバリングさせる
C.その位置から動かずに真下に着陸する
基本の設定はAになっております。私たちも飛行時にはAの機能を使用することが多いです。そのため、自動帰還ルートの安全確認と、飛行する高さの設定も必要です。
岐阜県 イベントにて参加者6名が負傷した事故
岐阜県大垣市のイベントにて、上空からお菓子を撒いていたドローンがバランスを崩して突如落下。近くにいた子ども4人を含む6人が怪我をしました。
各関係者やドローン業界で色々なことが言われていますが、現時点では確かなことはわかりません。お菓子を撒くことによりバランスが失われて墜落したのか、他の機体トラブルによるものなのかはまだわからず、現在究明が進んでいるところです。
国交省も許可を出した飛行だということで、改正航空法の見直しや許可の出し方にも色々な変更が強いられると予想されます。
ドローンはこれから伸びていき、これからももっと人のためになる技術であるのに、子どもに怪我をさせてしまったのは本当に残念なことです。
何よりも今後このような事故が起きないことを願うばかりです。

事故の共通点は…?
この3つの事故にある共通点とは?
この3つの事故の飛行にあって、他の安全だった飛行になかった共通点とは?
共通点とは、パイロットの準備不足なのか、不注意なのか、機体トラブルなのか?
各事故を見ていくと、
一つはバッテリーの問題(だと推測される)。
もう一つは、電波関連の問題(だと推測される)。
最後の事故は、まだ原因不明ですが、バッテリーかもしれないし、電波かもしれない。お菓子の投下によるバランス喪失が原因かもしれない。
なので、私が考えるに、そのような事故の共通点はありません。ドローンは本当に様々な技術と要素の上で飛行しており、どれかがダメになると落ちる可能性が出てくるからです。
(もちろん、その墜落や事故を防ぐために数えきれないほどの機能や技術、安全対策はありますので、簡単に落ちるものではありません。)
と言うことから、起きた事故”特有の”共通点などはなく、これさえ気をつければ落ちない、というものはありません。総合的な視点での安全管理が要求されます。
このような痛ましい事故から学ぶべきこと
まだ人命にかかわるような最悪の事故は起きていないものの、これらの起きた事故は一歩間違えば、人命にかかわるような大きい事故になった可能性もあります。
その為、「これらの事故を起こした人たちの不注意だ」「彼らはこうすべきだった」「自分ならこうはしない」と後になって責め立てるのは簡単なことです。
しかし、事故を起こした人だけではなく、ドローンを飛ばす人が全員、悲惨な事故を起こす可能性があります。ドローンは空を飛ぶもののため、何かのささいな原因で墜落する可能性を常にはらんでいます。
もちろん、それを防ぐためのドローン技術、法規制、パイロットの知識や操縦の腕があるのですが、やはりそれらの便利な物の上にあぐらをかかず、常に気を付けることが必要だと改めて感じました。
なので、常に最悪のケースを想定した、飛行経路の設定だったり、案件調整が必要です。
関西ドローンでも、安全第一でドローンの運用をしておりますが、”事故は常にどんな状況でも起こりえる”ということを更に意識して、今後ドローン事業に取り組んでいきます。
※事故はどうすれば防げたのか?という視点で他の記事も書きましたので、よければ確認ください。
ドローンでお菓子撒き中に墜落事故発生。どうすれば防げた?/関西ドローンブログ
少し知ったような文章になったかもしれませんが、関西ドローンでは、知識や技術の足りないところもまだまだあり、日々訓練と勉強を進めています。心優しいお客様や先輩方、関係者の助けを借りて活動ができております。
そのような方々に恩返しできるよう、今後もより一層、安全で効果的なドローン活用を進めていきますので、よろしくお願いします。
本日は以上です。







