こんばんは、関西ドローンの伊藤です。今回は空撮のコツ、ということで安全管理の面からお話ししようと思います。ドローンに危険性はつきものです。下手をすれば大事故に発展してしまいます。

プライベートで飛ばされている方で、結構頻繁にドローンの入院報告をされている方がいらっしゃいます。無茶をして、ドローンを墜落させてしまったようです。これは業務と考えれば問題外なのは言わずもがなです。

しかし、墜落する要因というのは、業務であれプライベートであれ、どちらでも起こり得ることです。プライベートで飛ばされる方も、高い機体を墜落させてしまうショックはあまり味わいたくはないと思いますので、是非読んでみてください。

墜落原因その①:何かに衝突する

これが一番多い墜落原因かと思います。壁や木、障害物に激突して墜落してしまいます。通常、開け広がった空間で飛ばしているのでしたら問題はないのですが、業務上必要なことは多々あります。

それでは、そう言ったケースではどう対策すればいいのでしょうか?

  1. 機体を見逃さない
    これは最低限の安全対策です。カメラが気になるから、他の人と話をするからと言って、機体から目を話してはいけません、思わぬ突風で流されてしまうこともあります。
  2. 遠近感のことを考慮する
    人間の目は結構いい加減です。いくら操縦が上手い人でも、遠近感だけは鍛えようがありません。少し遠くに飛ばしただけでも、周囲の物体とドローン本体の距離の比較が難しいです。遠近感を捉えるのは難しい、と前提し、慎重にフライトしましょう。
  3. 飛行経路を事前に確認
    ドローンをどう飛ばすのか、できるのであれば、どう飛ばせばどんな画が撮れるのか、事前に考えておきましょう。飛行経路を明確にすることで、障害物の有無や気をつけるべきポイントを把握できます。
  4. カメラの映像を頼りにしない
    カメラの映像はあくまでも確認用です。FPVを経験している方はわかりますが、カメラで見えている映像でギリギリまで近づいても、カメラよりプロペラが前に出ているドローンが多いため、プロペラが当たって墜落、何てこともあります。あくまで周囲の確認用にしましょう。

激突して墜落すれば、機体はまず助かりません。最悪、下に人がいれば大惨事です。入念に準備して、現場を想定しながら練習を行いましょう。

 

墜落原因その②:電圧低下

ドローンは飛行するのにかなりの電力を必要とします。DJI商品に付属のインテリジェントバッテリーはかなり性能が高いため、電圧が30%以下になると警告が出て、10%以下になると自動帰還するようになります。

だからと言って、全てをそれらに頼るのは危険です。あまりにも離陸点から離れすぎた場合や、機体を見失ってしまった場合、どこを飛んでいるのかわからず、自動帰還しようにもバッテリー残量が足りずに墜落、ということもあり得ます。

バッテリー残量は常に把握して、50%を切るようでしたら、帰還の準備をしましょう。

墜落原因その③:性能異常

ドローンは繊細な電子機器が詰まった機械です。ブラシレスモーターに電子コンパス。それらは定期メンテナンスを必要とするものがあります。

例えばモーター。ゴミや埃の詰まりはないか?正常に回転しているか?メーカーは、基本一年間の使用でメンテナンスを行うように推奨しています。自身でのメンテナンスに自信のない方は、購入した代理店などに持って行ってみましょう。

このメンテナンスを怠ると、思わぬ事故を引き起こします。あと、プロペラも消耗品です。カーボンでもプラスチックでも、傷がないか?ひび割れはないか?必ず飛行前にチェックしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。実は、墜落するリスクの大半は、飛行前の準備で防ぐことができます。飛ばすたけではなく、ドローン購入後はメンテナンスも行いましょう。