前回はドローンは航空機ということを説明しました。

 

ドローン=プロペラ4つ?

 

続いて一般的によく見るドローンについて少しお話しします。

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少し見辛いですが、これが皆さんがよく目にするドローンの形です。

ではこれは?

 

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先ほどの写真との違いは大きさも元より、プロペラの数が違います。

一般的なホビードローンや空撮に使われるドローンはプロペラの数が4つです。

これはいわゆるクワッドコプターと呼ばれています。

クワッドコプターのクワッド(quad-)とは、4を意味する数字です。

さらにクワッドコプターは、ヘリコプターの中でも”マルチコプター”という種類に分類されるわけです。

マルチコプターにはクワッドコプターの他に上にある写真のような6つのプロペラがついたヘキサコプターや8つのプロペラのオクトコプターが存在します。

 

マルチコプターはこの複数のプロペラの回転数をそれぞれ変えることで、前進後退や左右旋回移動を行っているわけですね。

 

しかし、ドローン=マルチコプターということにはなりません。

下記の2つの画像を見てください。

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一般的に目にするドローンと違い、ジャンボジェットのように固定翼が搭載されています。

さらに垂直離陸ではなく、滑走路を使った滑走離陸も可能です。

先ほどお見せした画像とはかなり形状も異なりますね。

これもドローンです。

 

何が言いたいのかと言いますと、ドローンはその形で呼ばれる名称ではなく、単純に無人(人が乗っていない)航空機をそう呼ぶのです。

ドローンとは、無人航空機(Unmanned aerial vehicle, UAV)の別名なのです。

 

一部のメディアではDJI社のクワッドコプターをドローンと呼んでいるために、ドローンという言葉の認識が曖昧になっていますが、地面を滑走して飛び立つ無人の航空機もドローンなのです。

だから、ドローン=プロペラが4つの航空機ではないというのが結論です。

知っている方には当たり前のことですが、世間ではそういう誤認も多く見られます。

 

では次回は一回お休みして、クワッドコプターのルーツを探ってみたいと思います。