こんにちは。
関西ドローンの福積です。

2018年7月6日現在、日本列島が記録的な大雨に見舞われています。
あちこちで土砂崩れや川の氾濫が起こっている状況で、私個人としてできることは限られているのですが、二次災害やより大きな被害にならないことを祈るばかりです。

関西ドローンでは、土砂崩れなどの災害に対してドローンを活用するための”ドローン導入サポート”なども行っており、そのあたりの経験を活かして、今回は「大雨や台風などの災害に対してドローンをどのように活用できるのか」という内容の記事を用意しました。 

はじめに

まずはじめに、災害対策でドローンを人の役に立てられるのは良いことですが、ドローン活用の際は守るべき法律やルール、モラルがたくさんあります。

「人の役にはたったけど、法律は守れませんでした。」では問題がありますので、ドローン活用の際には、必ず法律を守り、安全重視で飛行を行ってください。
(当たり前の前提ですが、皆様ご存知のように、無茶なドローン飛行による事故もまれに起きていますので、念のため…)

どのような状況でドローンが使えるか

災害対策と言っても、地震や火事、台風など、様々な災害があり、活用方法は一言では言えないのですが、今回は国内での大雨や台風による災害被害へのドローン活用という条件にて記します。
ドローンは200g以上の、カメラを搭載しているDJIやParrotなどの中型ドローンの使用が前提です。

【ドローンを活用できるシーン】

・森林や山の土砂崩れ、川の氾濫などの被害状況確認

・工場や倉庫、家屋の屋根の被害状況確認

・各被害の復旧計画をたてるための情報収集

・人が立ち入れない場所への安全状況確認

まとめると、「ドローンは人がいけない危険な場所や上空からカメラで撮影を行うことが可能」ということになります。

撮影と言っても、色々な撮影方法やデータ処理方法があります。
例えば、動画や写真撮影、オルソ化画像生成、3D点群データ取得などですね。

通常に現場を見るだけであれば、写真をたくさんとれば問題ないですし、川の氾濫具合をみるためには水の流れを確認するために動画撮影が適しています。

広い森林などの広い範囲のエリアでの誤差の少ない、ゆがみのない情報が欲しい場合はオルソ化画像を生成する必要があります。

建築物の復旧計画など緻密性が求められるモノに関しては、写真や動画だけではなく、3Dデータがいるようなシーンもあるかもしれませんが、その辺りはかなり踏み込んだ話になりますので、データ取得にも、データ解析にも専門家の助けが必要です。

通常の活用シーンでは、写真や動画で足りるケースが大半だと思いますが、何を目的にドローンを飛ばすのかを明確にして、飛行計画を立てるのが望ましいです。

安全対策や法規制

安全対策や法規制についてですが、まずは前提として、法律に則った飛行をおこないましょう。

基本的には改正航空法をクリアして、飛行する場所の土地管理者の許可があれば飛行できる事が多いですが、ドローン関連の法律は話し出すとキリがないので、他の記事などを参照いただければ助かります。

今回の活用シーンに関する注意点で言うと、雨や風が強い際には飛行を行わないようにしましょう。
ドローンは雨と風に弱いため、大雨や台風が去ったあとの飛行が基本となります。

(小話ですが、雨天時対応のドローンもあるものの、カメラレンズに水滴がついて撮影がうまくできない、雨粒を認識してオートフォーカスがうまく作動しない、などの問題があります。対策が必要ですね。笑)

遭難者が出たからドローンで捜索する、という活用方法もありますが、飛行経路の選定や安全管理が難しく、かなり高度な飛行になりますので、その辺りは消防や災害協定を持つドローン業者に任せましょう。

また、森林の飛行では気づけばドローンが見えなくなっていて、パニックになってしまった、ということも起こりえますので、常に目視内での飛行を行いましょう。

関西ドローンでは業務上、目視できない範囲での飛行を行うこともありますが、安全管理上、できるだけ目視できる範囲での飛行をできるように飛行経路を選定しています。
もちろん飛行内容によりますが、やはり見える範囲での飛行の方が、安全性が高いというのが理由です。

他には、当たり前ですが飛行するポイントの安全性はしっかり確保しましょう。必然的に災害があった場所の近くでの飛行になると思いますが、地盤はしっかりしているのか、周りの木や建物は倒れてこないかなどの注意も必要ですね。

さいごに

以上、簡単ですが、大雨や台風時の災害対策としてのドローン活用でした。

地震や台風などの災害の多い日本ですが、災害対策に適した新技術として注目されているドローンの活用は諸外国に比べ、遅れているのが現状です。

そのような状況ですが、もっと安全で効果的にドローンを活用し、ドローンが人の役に立つシーンが少しでも増えればいいと願っております。

災害対策は、通常の空撮とは違い、少し高度な活用方法になります。安全第一での活用を心掛けて飛行しましょう。

関西圏でのドローン活用であれば、被害状況確認の空撮や、今後を見据えてのドローン導入などのサポートも可能ですので、是非私達にお声がけください。

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以上です。