今回はクワッドコプターについてお話ししたいと思います。
クワッドコプターの起源
前回までは無人航空機という大枠に回転翼機が存在するというお話をしました。
さらにその回転翼機には、様々なプロペラの数の航空機が存在します。
今回は、最もよく目にするクワッドコプター(プロペラ4つ)の起源と原理について説明します。
クワッドコプターの起源は1921年にアメリカで初の飛行に成功したバーグダットと呼ばれる機体です。
どことなくよく見るドローンに形状が似ていますよね。
ローターが4つ、つまりプロペラが4つあります。
90年余の時を経て、かなりの安定を得ました。
それではこのプロペラが4つの機体、どうやって飛行しているのでしょうか?
ドローンが飛行する原理
プロペラが4つのドローンは一体どのようにして飛ぶことができるのでしょうか。
その原理の鍵を握るのが”揚力”です。
噛み砕いて言えば、揚力というのは上へと押し上げる力です。
ではなぜ揚力が発生するのか。
それは圧力のある特性が関係しています。
気流の流れ早いとこ、つまり流速が早いところは圧力が低くなります。
逆に、気流の速度が遅いところは圧力が高くなります。
翼型のプロペラが回転することで、この圧力の差が生まれます。
言うならば、空気の力によって機体が持ち上げられている訳です。
なぜドローンが飛ぶということを掻い摘んでお話させて頂きましたが、この原理を知っておくことは非常に大切です。
重要なのはプロペラの形です。
これが例えば欠けていたり、変形したりしていると圧力の差が上手く調節できずに、最悪墜落してしまいますよね。
ドローンは勝手に飛んでくれるのではなく、人類が長きに渡り発見発展してきた力学的な原理を使って飛んでいるということが今回の話の肝です。